平成23年度役員改選にあたり、会長の重責を仰せつかりましたので、ひとことご挨拶を申し上げます。
昭和28年4月に創立した全国建築石材工業会も来年で60周年を迎えます。会員の皆様には、この間山あり谷ありで業務を続けてこられたことと存じますが、ここ数年は特に厳しい状況におられる事と思います。こうした環境の中で、今年の基本方針としまして一番にあげさせていただいたのが、工業会本来の目的でもあります会員相互の親睦を深め協調をはかるということであります。会員同士の営業情報の交換や、職人状況の報告及び融通をし合うことや、各社の石材在庫情報を共有することなどを、親睦を深める中で行なっていければ、少しでも会員各社の業績アップに結びつくのではないかと考えます。そしてこうしたことが発注者に「工業会の会員であれば安心できる」と思っていただけることに繋がるのではないでしょうか。
「社会のために良い仕事をして幸福になろう!!」
明治維新以来、西洋の建築様式が導入されるにつれ、内、外壁の仕上げに石材が多く使用されるようになると、必然的に製品加工・取付等に関する技術力や安 全性と原材料の安定供給の問題がクローズアップされるようになりこの試行錯誤の繰り返しは戦後まで続きました。